遠方より家族の介護を行う際のポイント

家族の介護が必要になった場合にまず行いたいのは、何ができて何ができないかとった点を明確にすることだ。特に、介護が必要な家族と離れて暮らしている場合には、物理的な距離が介護を行う上で障害となることも多いので、しっかりと考えることが欠かせない。家族の様子を見に行くにしても、徒歩で5分の距離にいるなら、そう難しくはないだろうが、飛行機で3時間の距離にいるなら、頻繁に通うことは不可能だ。また、要介護者と接触せずにできることは限られているため、遠方にいるほど介護にハンデを抱えることも少なくない。

無理のない範囲で適切な介護を行いたいなら、まずは、どのくらいの頻度で介護が必要な家族のもとを訪れることができるのか、そして、他者には任せられない部分は何なのかをはっきりさせる必要がある。その上で、自分達でできることとできないことを明確にし、できない部分に対し、どうフォローしていくのかを考えることが大切だ。なお、遠方にいる場合、自分達の手が届かない部分を上手くカバーできないとトラブルを抱えることも多くなる。近くにいないことで対応が遅れたり、問題の解決に手間がかかったりということも少なくない。全てを自分達で行おうとせず、制度やサービスを利用したり、スマホやカメラといったIT機器を活用したり、上手く工夫をすることが大切だ。

介護は長期に渡り継続して行う場合が殆どであり、都度、状況が変わることも少なくない。介護を続けていくには、感情的にならないこと、そして、時にはできないことを諦めることも必要だ。できる範囲で最善を尽くし、介護をする側が苦しくならないよう長期的な視点から工夫をすることが欠かせない。