介護現場における安否確認サービスの使い方

介護現場での安否確認サービスは、大きく分けて二種類といえる。一つは介護スタッフが利用者のもとを訪れ、顔を合わせることで安否を確認するもの、そしてもう一つは、センサーなどを設置したり、電話などで安否を確認したり、利用者とは直接顔を合わせずに安否を確認するものだ。どちらが良いといったことは一概にはいえないが、判断するためには、安否確認サービスがどのように行われているのかといった点を把握する必要がある。

例えば、対面で安否確認をするタイプであれば、どういった点を重要視し安否確認をしているのか、そして担当者は毎回変わるのか、それとも同じ人が担当するのかといった点は確認しておきたい。毎回、違う担当者が形式的な質問だけを行う場合と、雑談を交えて話をしながら体調の変化をはじめ、困ったことがないか、同じ担当者がしっかり確認してくれる場合であれば、後者の方が手厚いサービスといえる。同じ訪問型のサービスでも運用の仕方が違えば中身は変わってくるし、十分な人員がいない場合にはサービスの質は下がるので注意が必要だ。

また、非対面で安否を確認するタイプであれば、安否の確認頻度と、確認が取れなかった場合の対応が重要になる。1日に1回だけ確認をする場合と、1時間ごとなど短い間隔で常に確認している場合であれば、後者の方が安否確認の効果は高いはずだ。また、安否の確認がとれない場合に、すぐにスタッフが駆けつけてくれるなら安心して任せられるかもしれないが、親族へ連絡がくるだけなら自分達で対応しなくてはならない。サービスの良し悪しはサービス内容だけでなく、どのように運用されるかによっても変わるので、よく確認することが大切だ。